ナカモズタイコストリート
とは

中百舌鳥というところ
商店街の特徴など

なかもず、とは

ご存知か否か「百舌鳥(もず)」という地名はとても古く、「日本書紀」の仁徳天皇のところで、同天皇が「百舌鳥野に幸して遊猟したまふ」とあります。元々この地名は、仁徳天皇陵の建設工事が始まった際、一頭の鹿が現れて倒れ、その鹿の耳から一羽のモズが飛び出したところから「百舌鳥耳原(もずみみはら)」と名付け、自らのお墓を建てたといいます。また「もず」という地名は「古事記」では「毛受」とあり、中世以降は「万代」、近代になり改めて「百舌鳥」となり、現在でもこの商店街のある堺市北区や堺区の地名として「百舌鳥」が一般的に使われています。
ちなみに大阪の府鳥でもある鳥のモズは「鵙」などの書き方もありますが、おそらく、「百舌鳥」と書くのが一番一般的ではないかと思います。 モズは昆虫やカエルなどを捕り、木の枝に刺す「はやにえ」などでも知られるほか、様々な鳥の鳴きまねができることから、「百の舌を持つ鳥」という意味で「百舌鳥」という漢字があてられたといいます。
ナカモズタイコストリートのロゴマークも鳥のモズをイメージしています。「タイコ」は「太鼓」「太古」から、シンボルマークは街の象徴的なお祭に使用するふとん太鼓のような丸い形でとても可愛く、様々な色味は各店舗や人々のイロトリドリな個性を表現しています。

仁徳天皇陵(大仙古墳)
仁徳天皇陵(大仙古墳)
明治20年(1887)大日本帝国陸地測量部制作地図より

輪と和

大阪メトロ御堂筋線の終点、南海高野線・泉北高速鉄道との連絡口、それが「中百舌鳥駅」です。
その駅から東へ徒歩3分、踏切から南側の310号線までを結ぶ通りがナカモズタイコストリートです。 飲食店から美容、医療関係など30店舗以上が立ち並ぶこの商店街。アーケードのある商店街とは一味違い、見上げるとそこには広い空。自然と触れ合い、人と人との輪と和が広がる場所がここにあります。

百舌鳥八幡宮と
月見祭

欽明天皇(532~571年)の頃に建てられたと伝えられる百舌鳥八幡宮。本殿右前にある大くすの樹齢は7〜800年といわれる名古木であり、大阪府の天然記念物に指定されています。 また、毎年旧暦815日の中秋の名月にかけて、勇壮なふとん太鼓を繰り出す「月見祭」は、農作の祈願と満月を祝う風習が合わさり祭りになったとの事。記録では300年以上の伝統があります。大きな太鼓を仕込んだ台の上に、非常に存在感ある朱色の座布団を5段重ねにした手造りのふとん太鼓は、高さ約4m、重さ約3tにもなり約70人で担ぎ「ベーラベーラベラショッショイ」という威勢の良いかけ声と太鼓の音で、町を練り歩いた後神社に奉納されます。

初代の中太鼓(昭和46年頃)
赤畑町
本町
梅町
梅北町
西之町
陵南町
赤畑町
本町
梅町

百舌鳥九町

月見祭に顔を揃える百舌鳥の太鼓台。第二室戸台風で被災後、しばらく途絶えていた土塔町の太鼓が平成15年、43年ぶりに復活し、917基が一堂に会する大規模なお祭になりました。今や南大阪を代表する規模で、それぞれの町が勇壮華麗さを競います。
中秋の名月の下、百舌鳥の男たちは最高潮に盛り上がります。

資料・写真:中百舌鳥町自治会
「中百舌鳥町とふとん太鼓」より一部抜粋

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